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□第4章
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第18話「急展開?」


「それなら決まりだな!」

鷹村さんは勢いよく立ち上がってはそう言った。私と宮田くんは何の事か分からない、といった表情をする。

「決まりって何がですか」

私もそれが知りたい。先程の会話で何が決まったのだろうか。

「だからお前らが付き合うのが決定だなって」

当たり前だろ、という表情で鷹村さんはそう言い放った。

「は!?」

『ええ!?』

私達は声を揃えてお互いを見る。お互い恥ずかしくなって慌てて目を逸らした。

「あの婆さんが言った事が本当ならって話ですから、まだ決まった訳じゃありませんよ」

「でもよ。嘘だとは思えねえだろ?ここまで重なっちまったら、なあ?」

確かにここまで条件も一致していれば嘘だ、とは言い切れない。

「後はお前ら次第だけどよ、お互い嫌いな訳じゃねえなら…お試し期間で1ヶ月付き合ってみりゃいいだろ。」

「簡単に言いますけど、そういう訳には…」

私は2人の会話を大人しく聞いている。

「いいから最後まで聞けって。試しに1ヶ月付き合って、お互い好きになりゃ改めて気持ち伝えりゃいいし、無理だと思えば別れちまえばいいだろ、な?」

宮田くんは黙り込んで考えているようだ。

「…………相沢がいいなら、俺はその方法でいいですけど」

ようやく口を開いた宮田くんはそう言っては私を見た。

『私も、宮田くんに問題が無ければ…』

「よし!これで決まりだな!頑張れよ若人!」

鷹村さんはバシ!と私と宮田くんの背中を叩いては高笑いしながら控え室を出て行った。取り残された私達はただ黙っている事しか出来ない。

「…えーっと……よろしくな、……理恵」

沈黙を破ったのは宮田くんの方だった。恥ずかしいのか頭を掻きながら斜め下を見たまま名前を呼んではもう片方の手で私の頭を撫でてくれた。

『うん…よろしくね、一郎くん』

私も頬を赤く染めてはニコ、と微笑んだ。
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