少年Lの事件簿

□バニー タッチ*
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事件は、イースターの時だった。多くの人々が、意識を失った。毒物もガスもなかった。全てでは、無いが、1割の人々が命を落とした。原因不明で検死報告を待っていたのだ。
Lが部屋に戻ると、ワタリが、お菓子を持って待っていた。1つを摘むと、ワタリをじっと見つめた。
「今日は、イースターですから。」
ワタリがニッコリ、微笑んだ。怪訝そうに指先のものを見つめた。
ウサギのマジパンだった。そっと元に戻すと、卵型のチョコレートを食べはじめた。ワタリは、少し、ため息をついて、コーヒーを入れた。
画面には、検査結果が並んでいた。結果を見つめ、怪訝そうに、角砂糖を摘んだ。データと、角砂糖を見つめ、爪を噛んだ。
「ワタリ」
「L、どうしましたか?」「…ここから、一番近い、教会に、行ってきます。」「何があるのですか?」
Lは、ニヤリとして、答えた。
「今日は、イースターですから。」
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