操られ人間
□蜘蛛の美術館
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「すいませんでした…!」
むせび泣きまじりの声で男は土下座をしていた
土下座をしている男の前には腰に手を当てて仁王立ちをしている美少年が嗜虐的な笑みを浮かべながら男を見下していた
「お前ほんとにそう思ってんのか?」
美少年は男の頭を踏みにじりながら問う
「おもっでまず!!もうじまぜん!」
「お前、情けねえな、俺がガキだからって人にぶつかっといて謝るどころか、なんだよ、このクソガキって」
美少年は男の頭を鷲掴み、引き上げる
チンピラ風のその男は哀れなほど美少年に怯え切っており、目からは大粒の涙が溢れていた
そして、鼻からは鼻血が流れていた
「アハハハ、マジで情けねえことこの上ないな、なんだその面、さっきまでの威勢はどうした?ちょっと顔面ぶん殴っただけで、泣き面晒しやがって、お前がクソガキじゃねーか、おっさん、なぁ?」
そういい、美少年はもう一度顔面に拳を叩きつけた
ドシャッという音のあとに男のくぐもった悲鳴がした
「おっさん、本当はキンタマぐらい潰してやりてえところだけど、今日はこれで許してやる。でも今度舐めた真似しやがったらぶっ殺すからな」
美少年は蹲る男の背中に唾を吐きかけてその場を去った