circus -第二幕-

□#06 アルヴヘイムの真実
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宿屋はキリトが一部屋、リーファとモモで一部屋取った。



「そういえば、モモの知り合いの…えっと、トウリさんって言ったっけ?はどうなったの?
確かルグルー回廊の手前で落ち合うはずじゃ…」



『あ、そういえばそうだった。忘れてたや…。でもトウリいなかったし、何かあったのかな…。メッセージ来てないし、これから送っとくわ。』



「忘れてたの!?でも一人でルグルー回廊を抜けてくるのは難しいんじゃ…。」


『トウリは私よりも強いわよ。キリトと同じくらいだと思うわ。』


「えっ、そんなに!?」


リーファはトウリの強さがキリトと同じと聞いて驚愕した。


なんせキリトはあのユージーン将軍を打ち取ったのだ。



『さっこれでよしと。メッセージを送っておいたから明日INした時には返ってきてるはずだわ。そろそろ寝ないと明日がきついわ。』



「そうね、じゃあ、また明日ね、モモ。」


『ええ。またね、リーファ。』





――――




『ふぁあ…』



欠伸を一つして部屋から出てきたのは現実世界の桃香だった。



昨日夜更かししてゲームに明け暮れたせいで少し寝不足だったが、親友に会いに行くのだから、そこは我慢する。



朝ごはんを簡単に済ませて、着替えると桃香は父親の部屋をノックした。



『お父さん?』



ノックをしても返事がないということはもう既に会社に出ているのかもしれない。



父親への挨拶などは諦めて、桃香はブーツをはいて、出かけた。
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