circus -第二幕-
□#03 世界樹へ
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「だが、お前は俺のぺーティーの一員として、既に名が通っている。理由もなく抜けられては、こちらのメンツに関わる。」
険悪な雰囲気になっていく中、キリトがリーファの前に出た。
「仲間はアイテムじゃねぇぜ。」
「ん?なんだと?」
「他のプレイヤーをアンタの大事な剣や鎧みたいにを装備をロックしておけないって言ったのさ。」
「貴様ァ…、クズ漁りのスプリガン風情が付けあがるな!」
シグルドは自身の剣に手を掛けた。
「どうせ、そこのウンディーネも領地を追放されたレネゲイドだろうが!」
「失礼なこと言わないで!キリトくんとモモは私の新しいパートナーよ!」
「なに!?リーファ、お前も領地を捨てて、レネゲイドになるつもりなのか!」
「ええ…、そうよ。私ここから出るわ!」
「ッ小虫が這いまわるくらいは捨て置こうかと思ったが、泥棒の真似事とは調子に乗り過ぎたな!」
シグルドはついに手にかけていた剣を抜いた。
「のこのこと多種族の領地まで入ってくるからには、斬られても文句は言わんだろうな?」
険悪なムードは更に悪くなり、周りにいたプレイヤーが"どうしたどうした"と集まってきた。
「今はやばいっすよ、シグさん。こんな人目のあるところで無抵抗の相手をキルしたら…。」
「ッ…、精々そとでは逃げ隠れることだな、リーファ。今俺を裏切れば近いうちに必ず、後悔することになるぞ。」
そういうとシグルドたちは踵を返して塔の中から出て行った。