NARUTO番外編
□最悪の二人三脚 中編
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川から上がった二人を仁王立ちのアオイが出迎えた。
「えっと…、アオイ?」
ナルトが恐る恐る声をかけた。
『二人が、いうことを聞かずに無茶をして突っ込むからでしょ!見つけたら、すぐにカカシ先生に知らせるように言われてたでしょ!』
アオイは相当腹が立っているようで、普段とはかけ離れた形相で、二人をしかった。
珍しく、サスケも反省しているようでバツが悪そうな顔をして俯いている。
『二人がこの状態なことも含めて、私がカカシ先生に知らせに行ってくる!でも、知らせに行くのは、分身。本体の私が二人について、援護する。』
そういうと、アオイは自分の隣に、分身を一体作ると口寄せの術を発動した。
――ボフン
「何用だ?」
『白狼、カカシ先生を感知して私の分身を連れて行ってほしいの。』
「分かった。」
白狼がこくりと頷くと、体を小さく変化させ、分身のアオイの首元に巻き付くと、崖を駆け上がり、森の方へ消えていった。
「アオイ、今の狼みたいなのなんだってばよ!」
『私の口寄せ獣だよ。一族に代々伝わってるの。』
軽く説明を済ませると、アオイは二人の手をつなぐ、ゴムボールに手をかざした。