NARUTO番外編
□最悪の二人三脚 前編
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「ぬ〜ッ!ふざけんなってばよ!!なんで俺が引き算になんだよ!」
「お前にプラス材料などない。」
「ぬぁにぃ〜!!??」
「きゃー!!あたしといたいからって、サスケが熱くなってるー!!」
『3人とも落ち着いて…。』
サスケとナルトは、喧嘩腰になって言い合いをしているし、サクラはサクラで妄想の世界の中のようで、体をクネクネとくねらせていた。
『…はぁ…。』
この現状にアオイが小さくため息を吐くと、ポンポンとカカシに肩を叩かれた。
「アオイ、ちょっとジャンプしてくれる?」
『?はい…ッ』
カカシの言われたとおりに、アオイがジャンプをすると、カカシは手に持っていた竹筒を地面にコン、と置いた。
すると、一瞬にして地面に雷が走り、言い争いを続けるナルトとサスケ、そして妄想の世界から帰ってこないサクラに直撃した。
「「「ぷは…ッ」」」
電撃を浴びた三人は、けほけほと口の中の煙を吐き出し、ぼろぼろだった。
『…それで、ジャンプしろって言ったんですね?』
電撃が走り終えた地面に着地したアオイはにっこりと笑みを返した。
「どうして、アオイだけ…。」
ナルトが恨めしそうにアオイを見つめると、カカシは依然笑顔のまま、答えた。
「アオイは、大人しく話を聞いていたし、3人をなだめてたでしょ。黙らせる必要がなかったの。」
「くそ…ッ」
アオイの好待遇にサスケも悔しそうに、舌打ちをした。