幸せであれ 雨
□00 出会い
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「き、君、誰?」
『!!』
声を掛けられ、肩をびくりと震わせ、視界の歪みも治った
アオイは声の方を向いた
其処には寒さで頬を赤く染め
首元には暖かそうなマフラーを
巻いた男の子が小さな雪だるまを
作っていた。
『あ、えっと…、アオイ!
紺野アオイっていうの!君は?』
突然の出会いに戸惑うも
きちんと自己紹介が出来たことに
内心満足したアオイは
目の前の男の子の名前を聞いた
「サスケ…、うちはサスケ…」
『サスケ君ね!一人で遊んでたの?』
か細い声だったが、
アオイは聞き取り、
嬉しそうにはにかむと
キョロキョロと辺りを
見渡して誰もいないことに
コテンと首を傾げた