circus -第二幕-

□#06 アルヴヘイムの真実
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「おお…、あれが世界樹…」



「うん…こうして近くで見ると、すごいね…。」



「えっと、確か樹の上にも街があって…そこに…」



「妖精王オベイロンと光の妖精アルフが住んでいて、そこで王に最初に謁見できた種族はアルフに転生できるって言われているわ…。」



「結構きついらしいぜ、世界樹の根元のドームの中を守護するやつが」



『トウリはもう試したの?』



「まだ。モモたちが来るのがもう一足遅ければやってたかもな。」



「そんな無茶な!」



『無茶をするのがこの人なのよ、リーファ。』



リーファに説明していると、キリトがリーファに尋ねてきた。



「あの樹には外側から登れないのか?」



「幹の周りは侵入禁止エリアになってて、木登りは無理みたいね。
飛んで行こうとしても、とても上まで行けないうちに、羽に限界が来ちゃうらしいよ。」



「何人も肩車をして、限界を突破したっていう連中がいるって話を聞いたんだけど…。」



「ああ、あの話ね…。枝までもうちょっとってとこまで行ったらしいけどね。
GMも慌てたみたいで、すぐに修正が入っちゃったの。今は雲の少し上に障壁が用意されているんだって。」



「なるほど。とりあえず、樹の根元まで行ってみよう。」



「「『了解。』」」



4人は時折話しながら樹の根元までやってきた。



――――



「あのゲートをくぐると、世界の中心、アルンの中心街だよ。」


4人がゲートを潜った瞬間、ユイが顔を出した。


「このプレイヤーIDは…!恐らくママのお友達さんのです!」



『なっ…!?本当なの、ユイ!』



「間違いありません!座標はまっすぐこの上空です!」



「くっ…!」



「あっ、トウリ!」


『待ってトウリ!!』



トウリはユイの言葉を聞くと、羽を生やして一気に上空に飛んでいった。



モモたちは後を追って行った。
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