circus -第二幕-
□#05 猛炎の将
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出口から出ると、スピードを落とさずそのままの勢いでジャンプして宙に身体を投げ出した。
キリトとモモが羽を出して飛び出すと、リーファも慌てて羽を出した。
ルグルー回廊の方を見てみると、モンスターの大群が出口にうじゃうじゃといて、一部のモンスターは崖に落ちていた。
「ふぅ…、寿命が縮んだわよ!」
「ふはっ、時間短縮になったじゃないか。」
「まったくもう…。」
ぷんすかと怒るリーファにキリトとモモは笑った。
「あ、領主会談の場所ってのは、どのあたりなんだ?」
「そうね…えっと…。北西のあの山の奥よ。」
リーファはマップを見ながら指を指した。
『残り時間は?』
「20分…。」
「間に合ってくれよ…」
キリトがそういうとリーファとキリトとモモは全速力のスピードで向かった。
――――
「サラマンダーたちよりも先に到着できるか、微妙だな。」
「そうね…。警告が間に合っても、領主だけをなんとか逃がせるか、もしくはそろっと討ち死にかどっちかだと思うよ。」
『討ち死にだけは阻止したいわね。』
「パパ、ママ!プレイヤー反応です!前方に大集団68人、これが恐らくサラマンダーの強襲部隊だと思われます!」
「「『ッ!!』」」
ユイの警告に3人は顔を見合わせた。
少し先を見てみると、モモたちよりも低空飛行ながら隊列を組みながら飛ぶ赤い集団が見えた。
「更にその向こう側に、14人。これが恐らくシルフ、ケットシーの会談出席者だと思われます!双方が接触するまで、残り50秒です!」
「間に合わなかったね…。ありがとう、キリト君、モモ。ここまででいいよ。君たちは世界樹へ行って。私はサクヤを助けに行くから。
短い間だったけど、楽しかった。また会えるといいね!」
『リーファ…』
にこっと笑ったリーファにモモは眉を寄せた。