circus -第二幕-
□#02 囚われの女王
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「アスナも助けたら、また4人で行動しような。あとモモと3人でまたどこかで家を買って住もうな。」
「夢見たいです…。またパパとママと3人で暮らせるなんて…」
「夢じゃない、直ぐに現実にしてみせるさ。」
ユイはコクリと小さく頷くと、キリトを見た。するとキリトは既に船を漕いでいた。
「おやすみなさい、パパ。」
『パパは寝るのが早いわね。』
「ママは寝ないんですか?」
『そうね、私もそろそろ寝なくちゃだけど、まだ眠くなくて。』
「あの…聞こうと思っていたんですが、アスナさんとトウリさんって?」
『ユイは会ったことなかったもんね。私たちの友達で私とアスナは親友みたいなもんだったかな。トウリは私の従兄でね。
アスナとトウリも結婚してアインクラッドの61層のアスナの家で2人で暮らしてたって聞いたよ。』
「そうなんですね…、だからパパもママも必死にそのアスナさんを助け出そうとしているのですね。」
『そう。さ、私も寝なくちゃ。おやすみ、ユイ。』
「はい、おやすみなさい、ママ。」
ユイはモモに擦り寄るように目を閉じた。
それを見たモモは"ふふっ"と顔を綻ばせて眠りについた。