NARUTO番外編
□最悪の二人三脚 後編
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あの後、ナルトがまだ用を足していなかったようで、少し時間を食ったが、盗賊団の下っ端から親玉がいる場所を聞き出し、そこへ辿りつくことができた。
「そのもしやだよ!」
「だってばよ!」
ナルトとサスケが岩肌から生えている木を上手いように使って、敵からは二人を繋ぐゴムボールが見えないようにしていた。
アオイは、別の場所で二人の作戦を見守る。
もし作戦が失敗し、戦闘になったら、参戦するつもりだ。
『(二人とも、上手くやってよ…。)』
「へっへへーん!やっと自由になれた!」
「流石大名の妹君所有の黄金像だ。こいつが、オレたちを引き離してくれたぜ。」
「(やつらの手が自由になった…?)」
川辺のところにいる親玉が、疑惑の目を二人に向ける。
「こいつはくれてやる。だが…、そこにいる仲間と交換だ!」
そういってサスケは一歩踏み出す。
「要求を飲まなきゃ、自由になったこの手で、全員ぶっ飛ばしてやるってばよ!」
そういってナルトも一歩前に出た。
二人は目配せをしながら、じりじりと前に出て行った。