NARUTO番外編
□最悪の二人三脚 中編
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アオイの言葉に、二人は顔を見合わせると、"せーの"と声を揃えて、逆方向に引っ張り出した。
二人を繋ぐ、ゴムボールのようなものは、伸びはするものの、一向に切れる気配はなく、二人は歯を食いしばって少しでも、離れようとした。
が、
――ぴちゃん
「お?」
川から跳ねた魚を見たナルトが、思わず力を緩めてしまったため、二人は再び逆戻り。
お互いの頭をぶつけていた。
『はぁ…。』
厄介なことになったと、アオイは頭を抱えた。
――まずは、岩に向かって殴る!
今度は、場所を変え、川辺にある大きな岩に向かって二人は走って行った。
思いっきり、繋がれた部分をぶつけたというのに岩は割れず、ゴムボールのようなものも壊れず、パンチした衝撃は二人へと返ってきた。
――次は、高さを利用して!
またまた移動して今度は巨大な滝までやってきた。
滝つぼの近くには、岩が飛び出しており、更にその岩の先端は細くなっており、二人で手をかけるには、ぴったりだった。
二人は滝の上からダイブし、丁度よく飛び出した岩に手をかけることができた。
が、一向に二人が滝つぼから出てこない。
『…おーい、二人ともー?』
滝つぼの傍まで行って、声をかけると…。
突然、二人が滝つぼから出てきた。
『!?』
が、ゴムボールが切れておらず、ゴムの反動で二人はそのまま、上に飛んで行った。
しまいには、上空で2度目のキッス…。
『何やってんだか…。』
アオイは呆れたような目で落ちてくる二人を見つめた。