NARUTO番外編
□最悪の二人三脚 前編
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昔話を少し…。
――波の国の任務を終えてから、しばらくアオイが第7班と共に任務をこなしていたときのこと。
ある大名様の妹君が、大切にしている黄金像が盗賊団に盗まれそれを取り返す、という任務についていた。
「情報によると、妹君の黄金像を盗んだ族は、陸路を通ってこの森の道か、水路を通ってこの船着き場のどちらかに現れる可能性が高い。」
カカシを囲むように、第7班のメンツは周辺の地図を覗き込んでいた。
「で、オレたちは先回りをし、二手に分かれて待つ。
ま、バランス的に言って、オレ一人にお前たち4人ってところかな。」
「それってば、どういうこと?」
カカシの提案にナルトが首を傾げながら、問いかけた。
「サスケが足引っ張っちゃうから、 そうなんのか?」
「違う、お前だ!」
ナルトの見解にサスケがすぐに口を挟み、ナルトは嫌そうな顔をして、いーっとサスケに歯を見せて威嚇をしていた。
「俺はあんたより、今は劣っている。だが、4対1ほどの差はない。
足手まといのナルトをそっちにやって、マイナス分を互角にする。それでどうだ。」
『(またそんな言い方して…、ナルトと喧嘩になるでしょうが…。)』
サスケの言い分にアオイは少し、顔をしかめる。
ふと、サクラの方を見ると、サスケの言葉を大胆なアプローチだと勘違いし、目をハートにさせていた。