circus -第一幕-

□#11 青眼の悪魔T
1ページ/10ページ





「きゃぁあああああッ!!」



「「ぎゃぁああああッ!!」」



『いやぁああああッ!!』


ボスの咆哮を聞いただけで私たちは一気に回れ右をした。



三者三葉とでもいうかのように、それぞれ悲鳴を上げながら敏捷度MAXで駆けボス部屋を後にした。




――――



「「「『はぁはぁ…』」」」




迷宮区の安全地帯に身を置いた私たちは息を整えた。



「あれは苦労しそうだね…。」



「そうだな…。ぱっと見、武装は大型剣だけだけど、特殊攻撃ありだろうな。」



冷静に分析するトウリ。



「前衛に堅い人を集めて、どんどんスイッチしていくしかないね…。」


息を整えながらもアスナは口にする。



「盾装備の奴が10人は欲しいな。」


『盾装備ねぇ…』


「な、なんだよ…」


私はアスナがキリトに言わんとすることが分かった。



「君、何か隠してるでしょ。」


「いきなり何を…。」


「だっておかしいもの。普通片手剣の最大のメリットって、盾を持てることじゃない?でも、キリト君が盾を持ってるとこ見たことない。モモは見たことある?」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ