circus -第一幕-
□#11 青眼の悪魔T
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「きゃぁあああああッ!!」
「「ぎゃぁああああッ!!」」
『いやぁああああッ!!』
ボスの咆哮を聞いただけで私たちは一気に回れ右をした。
三者三葉とでもいうかのように、それぞれ悲鳴を上げながら敏捷度MAXで駆けボス部屋を後にした。
――――
「「「『はぁはぁ…』」」」
迷宮区の安全地帯に身を置いた私たちは息を整えた。
「あれは苦労しそうだね…。」
「そうだな…。ぱっと見、武装は大型剣だけだけど、特殊攻撃ありだろうな。」
冷静に分析するトウリ。
「前衛に堅い人を集めて、どんどんスイッチしていくしかないね…。」
息を整えながらもアスナは口にする。
「盾装備の奴が10人は欲しいな。」
『盾装備ねぇ…』
「な、なんだよ…」
私はアスナがキリトに言わんとすることが分かった。
「君、何か隠してるでしょ。」
「いきなり何を…。」
「だっておかしいもの。普通片手剣の最大のメリットって、盾を持てることじゃない?でも、キリト君が盾を持ってるとこ見たことない。モモは見たことある?」