ヤマトヒメ

□No.3 個性把握テスト
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――春





真新しいブレザーに袖を通し、ネクタイが曲がっていないことを鏡で確認する。





中学のころから愛用している鞄を引っ掴み、部屋を出た。






「今日からね、高校生!」





台所には朝ごはんの皿を片付けている母がいた。





『ん、どう、かな?』





母の傍まで行き、新しい制服を見せる。





「似合うわ、命。お父さんが見たら、カメラを持ち出してくるわね。」





その様子を想像したのか、母はふふっと柔らかく笑った。





父のことを口に出された瞬間、無意識ながらに眉が寄った気がする。






父が起きてこないうちに家を出ようと、玄関に向かう。






いつものように母からお弁当を受け取り、靴を履く。














『行ってきます。』
















今日から私、剣 命は雄英高校ヒーロー科、1年A組に入ります。
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