幸せであれ 雨
□06 新たなる刺客
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アオイたちは、タズナの知り合いに船で送ってもらい、何とか波の国に上陸した
上陸してからというものナルトは先程の戦闘以来、サスケを意識していた
「(よーし、もうこいつにはいいとこやらねぇぞ!!)」
ナルトは辺りをきょろきょろとしたかと思ったら、いきなり草むらに向かって手裏剣を投げた
「そこかぁー!!」
『「「「!!!」」」』
突然のことにみなが驚いたが、ナルトが手裏剣を投げた草むらからは、何も出てこないどころか、物音一つ起きなかった
「フ…、なんだ、ねずみか…」
『えっ、あんなところにねずみがいたの?』
ナルトの行動にアオイをはじめ、サクラやカカシ、タズナまでも冷や汗を掻いた
しかし、ナルトはカカシの忠告やサクラの説教も聞いておらず、再び、草むらのをきょろきょろと見始めた
『「!!」』
突然何か気配を察知したカカシとアオイはぴくっと反応する
「どうした、アオイ…」
『いや、なんだか人の気配を感じて…』
「お前もナルトと同じか?」
『違うって!本当に人の微かな気配が…!』
サスケに哀れみの目を向けられると、アオイは慌てて弁解するが、カカシは気付いていた
「(そろそろおでましか…?)」