SERVAMP
□【椿ベル】僕は、ボクは
2ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
∗×××視点∗
『僕のことは、忘れて暮らして』
そう告げて僕は皆との縁を切った。
ライラの前から笑顔で立ち去った後、僕は誰にも見つからないよう声を殺して泣いた。
だってまさか、僕が皆との縁を切る時がくるなんて思いもしなかったから。
ベルを、置いていくなんて、本当はしたくなかったから。
もしかしたらまた君と笑える日がくるのかな？
君に『好き』って言えるのかな…
もうそんなことはできない、と頭では分かっていても、やはり望んでしまう。
ねぇ、なんで君に隠し事しちゃったのかな。
君には、『辛いことがあったら何でも言ってね』って言ってたくせに…
本当バカみたいだね。ごめん。
ねぇ、ベル。もう一度君に逢えたなら…
その時は僕の”隠し事“ちゃんと話すね。
だから、もう少し待ってて。今、会いにいったら君を危険にさせちゃうから。
君にはずっと、幸せでいてほしいんだ。
涙に濡れない、幸せな笑顔で。
「ねぇ、ベル。」
君が僕を忘れても、僕は君のこと忘れないよ。
いつかまた、笑いあえるその時まで。