オリジナル小説

□BeastBride〜獣人の花嫁〜
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―???視点―

「…女神の託宣が下りました。近日中に、女神の愛し子たる、『獣人の花嫁』が現れます」


そう告げた神官長の言葉でその場にいるものすべてに緊張が走り、同時に歓声が上がった。

―そう、来るのだ。

彼らが待ち望んでいた存在が、『異世界』から。


「皆、落ち着きなさい。各国の候補者達は急ぎ準備に入るように。」

言葉が終わると同時に、各々の場所へ散っていく。

そんな中でただ一人、その場に留まるものがいた。


「…あなたもですよ、銀狼。あなたが最初に花嫁に会うのですから」

不満げな表情を隠すことなく立っている、彼に神官長は諭すように話しかけた。

「―何故、俺が選ばれた。俺は国を持たないはぐれ者で、他の候補者のように身分は高くない。今からでも他のヤツに…」

「いいえ、だめです。決定事項ですから。あと理由は…自分でも本当は分かっているんでしょう?異界からの花嫁を迎えるのに重要なのは―他を圧倒し、花嫁を守りきることが出来ること。何者にも傷つけさせず、花嫁を慈しみ、愛し続けることが出来ることこそが大事なのですよ。身分なんてオマケです」


言われた事実を否定しきれず、黙り込もうとした彼だったが。

吐き捨てるように、その言葉を発した。


「だが、俺は『人間』が嫌いだ。」

そういった彼の瞳には、深い闇がが揺らいでいた。

決して、消えることのない、憎悪が。


「確かに力はある、だが愛すことはしないだろう。…神官長あんたに恩があるから、儀式には参加する」


去っていく背中を神官長は、ただ悲しげに見ていた。

そして願う。

「どうか、あの子に。もう一度愛を与えてやってください…『獣人の花嫁』よ」



プロローグ〈完〉


そして少しあとがきを↓


とりあえず書き切りたくて、勢いのまま書きました。皆様の中に小説をお書きの方、もしいらっしゃいましたら質問です。

プロットなどを書いて計画的に書きますか?それとも私と同じで勢い?

もしお返事いただけるのなら、掲示板、メールにてご回答くださいませ。

お待ちしております!!
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