短編1
□時流
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「ねぇ、マルコ…」
「なんだよい」
「あの戦争から、もう何十年も経つのね…。あっという間だわ……
みんなにどんどん置いていかれて…」
エースが死に、
ジョズは片腕をなくしながら花屋をやっている。
サッチも死に、ビスタはカフェのマスターをしている。
ナミュールは引退して魚人島に戻り、
ラクヨウは繁華街で日々遊び、
ハルタはあの戦争の数年後死んでしまった。
イゾウはどこにいるのか分からない。
もし、あの戦争が起きなければ、今もみんなと一緒にいられたのかなとか。
そんな事ばかり私は考えてしまう
「ねぇマルコ……私、充分頑張ったわよね」
あぁ…お前は充分頑張ったよい
もう…私、マルコのところに行っても、
いいわよね………?
ずっと待ってたよい
私も、ずっと会いたかったわ……
「時流」
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