女王様のlove game

□私は女王様
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「あ、あの!…今度良かったら食事にでも…」

「え、良いんですか?…ありがとうございます!」

「っ…はい!失礼しました!」


顔を赤くし、立ち去っていく1人の男の後ろ姿を冷めた目で見つめて、ふぅとため息を吐く。
今日もまた食事の誘いを受けてしまった。

こんなクズの何が良いのかしら…。

黒い感情を渦巻かせながら、私は空に広がる蒼に仰ぐ。
ああ、風が気持ちいい。


社会人になって3年目。
男の割合の多い会社に入って、私はというと、日夜、場所問わず声をかけられては愛想を振りまく。
かと言って、男ばかりに愛想を振りまいていれば、女に嫌われ妬みからのイジメられるーーー。


「ほんと、めんどくさい…」


ピロンと鳴った携帯をチラッと盗み見ると、社会人になってからできた彼氏からのラインだった。

週末のお誘い…。

思わず微笑んでは、行く≠ニハートマーク付きで返事をする。

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