東方幻想郷

□第2話 恐怖
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「てめぇは俺にかなわなぇよ」

威圧感たっぷりの言葉にフランドール・スカーレットは身体が震えていた。

なぜ、身体が震えているのかフランドールは理解できてなかった。

何よりもいま自分が抱いてる感情が何であるかもわかっていなかった。

『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』を恐れていた実の姉レミリアスカーレットによって地下牢のようなところに閉じ込められ495年以上もいたので外の世界も知らず破壊衝動を抑えられなくなった時のために与えられてる人間も手加減を知らずに破壊してしまうため恐怖したこともなかった。

それがいま、半妖でありながらも圧倒的な力を誇りその差は歴然としており破壊することも出来ずそれどころか逆に破壊されそうになっているのだ。

チャキン!

空間から妖刀を取り出す。

「『妖刀・鬼怒斬刀(きぬきりのかたな)』……こいつはお前にとっちゃ過ぎたギロチンだがな」

鬼怒斬刀……平安時代、都で有名だった刀鍛冶屋に製ってもらった銘のある一振りである

刀身には鬼の角を、鍔と柄には月の世界で採れるという月鉱石という硬い鉱石を柄巻きには燃えない火鼠の皮衣を使用している

さらには絶対不変の斬れ味を誇り何百年と使用しているが斬れ味が落ちたことはない
 

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