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□COME BACKC
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岩田剛典が倒れたあの日。
俺は、手紙を残した。
『お前の事は絶対に許さない...。』
と。
そして、隆二の待つ家に向かった。
鍵で扉を開け部屋に入りそのまま寝室に直行すると隆二は布団に包まっていた。
『寒い?』
『ううん...』
『じゃ、なんで包まってるの?』
『別に...』
ったく、お前はあの女優さんかよ。
隆二は俺と話そうとはしない。
まぁ、仕方ないよね。あいつが好きなんだもんね。会いたいよね。まぁ、会わせてなんてやらないけどね。
『なぁ、ご飯は?なにがいい?』
『いらない』
『お前さ、食わないと倒れるぞ?』
『かまわないで...』
かまわないで...か。
まぁ、隆二の好みくらいわかってるから適当に作るか。
と、思ってキッチンに向かおうとしたらシャツの袖を引っ張られた。
『頼むから...岩ちゃんに会わせてよ。臣...お願い。』
ってなんだよ。あいつのことかよ。少し期待した自分がバカだった。
頭にきた俺は、隆二をベッドに押し倒した。嫌だ...嫌だ!って必死に抵抗しているけど構わない。
『隆二、お前はな...俺のものなんだよ、わかるか?』
『違う、僕は岩ちゃんのもの!臣のものじゃ...あぁぁぁ、やめ..っててて』
俺にされそうになっているのに岩ちゃんのもの!なんて言うから更に頭にきた俺は隆二の首筋に舌を這わせて舐めまくった。しばらく、そうしていたら不意に隆二が俺を見つめて...
『臣...あのね。俺さ...臣のこと本当は好きだったんだよ。だけど、臣モテモテでさ...色んな人と遊んでたじゃん。何度泣いたと思う?それで、俺には手をだせない人だって感じちゃってさ。』
って言ってきた。
『それでどうしようもない気持ちだった時に岩ちゃんが救ってくれたの。だからね、岩ちゃんは俺にとって大切な人なの。だから、わかってよ。俺から岩ちゃんを奪わないでよ』
岩ちゃんを奪わないでよ...。か。
そっか、俺が悪かったのか。
『隆二の気持ちはわかった。』
そう言えば少し期待した目で俺を見つめてくる隆二。そんな隆二に残酷な言葉を突きつける。
『気持ちはわかったけど、悪いな。
お前には俺しか見えないようにする。』
そして、その後隆二を激しく抱いたのだった。