01/11の日記

13:35
軍人キース&軍人ロベルト・2
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※戦場が舞台なので、一部そのような描写があります。
苦手な方はご注意下さい。

ロベルトside(ロベルト&スナイパーアル)

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目の前に迫った敵を斬りつけ、素早く辺りを見回す。

(……ざっと、2、30ってとこかな?)

目測で敵の数を測り、ロベルトは繰り出される斬撃を体勢を低くする事で躱した。
すかさず足払いをして、体勢を崩した敵にサーベルを突き立てる。

ゆっくりと引き抜いてそれを払えば、赤い滴が地に丸い染みを作った。

(さて、次は……っと)

「!?」

周囲に首を巡らせた刹那、ヒュンと空気を切る音が聞こえ、ロベルトは咄嗟に頭を左に倒した。
脇を掠めた弓矢が髪をひと房持ち去り、パラパラと落ちていく。

続いて放たれた第二矢はロベルトに届く前に銃弾に弾き落とされ、それを放った敵も既に地に伏していた。

(流石、アル)

相変わらずの腕に感心していると、インカムから抑揚のない声が届く。

『戦いの最中に余所見をするなど、あり得ないかと』
「分かってるって。ちょっと油断しただけだよ」
『その油断が命取りになると、何度もお教えした筈ですが?大体、貴方は遊びすぎです』
「あ〜もう、うるさいなアルは。ちょっと黙ってて!」

会話の最中も敵は迫り、ロベルトは振り下ろされた剣を受け止めた。
そしてグッと押し返してガラ空きの腹部に蹴りを叩き込むと、後ろに吹っ飛んだ敵の眉間が撃ち抜かれる。

「てゆーかさ、さっきから俺にも当たりそうなんだけど!?」
『ロベルト様なら避けられると、信じておりますから』
「いや、買い被りすぎでしょ」
『いえ、貴方はやれば出来るお方ですから』

普段、やろうとしないだけで。と余計な一言を付け加えてくるアルベルトに、半眼になる。
ロベルトの忠実な部下ではあるが、時々どちらが上なのか分からなくなる時があった。

「……」
『……ロベルト様、2時の方向より敵5体。いかがなさいますか?』
「アルに任せるよ。そしたら移動して。そろそろヤバい」
『御意』

短い了承と共に、通信が切られる。

「さてと。そろそろ本気で行かないと、いい加減キーちゃんに怒られるよね」

遅いと文句を言われる前にと、ロベルトは走り出した。

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