□気になるアイツ
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「おいハンジ、あいつの名前、知ってるか?」



「え、どれどれ?…あぁ〜あの子は憲兵団から移動してきた名無しさんって子だよ。ん?何かあったのかい?」




「いや」





……俺は


こんなにも巨人以外の動くものに気を取られたのは始めてだった。



話を聞くと、憲兵団でかなりの実績があったそうだが、動きや思考も調査兵団寄りだ…と言うことで急遽引き抜きで調査兵団へと移動になったらしい




まぁ実際のところ、調査兵団は人数は足りてねぇのは確かなんだが……あんな細い女の癖に大丈夫なのだろうか。。




っと、思った俺が間違えだった。






「…な、なんだあいつ」





「ね?リヴァイでも驚いちゃう速さだろ〜?あの細い体でよくあんな軽々しく巨人をぶっ倒すよね〜」





俺たちの目の前で名無しさんはたった一人で15m級を2体も殺りやがった。






細いだとか小柄なのに
なんて言っちまえば俺もそうだが





あいつは女だ……。




「なに、リヴァイ気になってるの〜?」





「あぁ、そうだな」





ハンジの言うように俺は最近、ずっと名無しさんが気になって仕方がなかった。




勝手に名無しさんって呼んじまってるが俺は話したこともなければ目すら合わせた事もない



…はずだったが





「名無しさん〜!!!!ちょっとこっち来てくれよ〜」



「っおい!糞かメガメ!!!!呼ぶんじゃねぇ!!」





何を思ったのか
ハンジの野朗が名無しさんを呼び出した






糞…本当に来ちまったじゃねぇか。。。




俺たちの目の前に華麗な立体機動の使用で降り立った名無しさんは俺の顔を見るなり敬礼をした






「呼びましたか?ハンジさん」






「あぁ、リヴァイが呼んでって言ったからさ」






「え、っと、…。はじめましてリヴァイ兵長。お呼びでしょうか!?」





俺の事を知っていたのか知らねぇが
俺を兵長と呼んできた





名無しさんは心臓を捧げる敬礼を解き
尚も俺をまじまじと見つめている




ここで用事はない…なんて言うのも悪い気がして俺はハンジを恨みながらもら名無しさんと少し話すことにした
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