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□結婚
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「名無しさん……残念だが……。
リヴァイは結婚しているぞ」
……私は
聞きたくない事を聞いてしまった。
リヴァイ兵長は女性には興味がないと思っていたけど
それは、、
奥さん一筋だから?
じゃあ……今まで
今まで私は貴方のなんだったの?
だけど、今…
間違いなくエルヴィン団長は
「結婚している」とおっしゃった。
私はキリキリと痛む心を押さえながら
団長室を後にすることにした。
…
リヴァイ兵長に対しての気持ちが、憧れから恋に変わって3年が経つ。
兵長が私にだけ優しくしてくれるから
…脈あるのかな?…ってずっと思ってて
すきになっちゃった。
好きになっちゃったのは自業自得だけど、結婚しているなんて最初から知っていたら一線を置いて憧れのままでいれたのに……
なんで結婚しているのに、私にだけ優しくしてきたんですか?
なんで私とキスとか平気で出来たの??
…兵長…
なんで……
私は団長の一言から崩れ落ち、今も涙が止まらず、休憩室でうずくまっていた…
その時、ガチャりと休憩室の扉が開かれた。
「おい、何してる…」
運が良いのか悪いのか開かれた扉から入ってきたのはリヴァイ兵長だった。
兵長はうずくまる私の頭を撫で、「どうした、腹でも痛てぇのか?」と問いかけるが
私は一切反応はしなかった。
だって大切にしている奥さんがいるのに、なんでいつもいつも私に構うの?そんなの……酷すぎる
パンッ!
乾いた音が部屋に鳴り響き渡る
それは、私が兵長の手を払った音だった。
「リヴァイ兵長なんて大嫌い!2度と触らないで!あっち行って!!!」
無我夢中で、私の頬に触れる兵長の手を引っ叩いた。
いきなり訳もわからず怒鳴り散らされ、引っ叩かれれ、そして『大嫌い』とまで言われれば、兵長ももうこれ以上は私には構わない
「……テメェ…ああ分かった。じゃあな」
リヴァイ兵長はそう一言残し
この部屋を出ていってしまった。
……なんか
私が悪いみたいじゃないですか……
なんで、なんで私が
こんな思いをしなきゃならないの?
一人になった私は、3年以上想ってきたリヴァイ兵長のへの気持ちが一気に砕け散り
想いだけでもなく心も、
全て壊れてしまいそうだった。
「…ぅっ……なんで…うう」
声をあげて啜り泣くが、泣けば泣くほどリヴァイ兵長を思い出してしまう
作戦で無事帰ってきたら必ずキスをしてくれたり、会議中にこっそり皆に見えないよう
手を繋いでくれたり
…一体なんでそんな事…できたの?
私は貴方の、なんだったの?
もうなんもわからない。
考えたくもない