*
□ぱぱの失態
1ページ/3ページ
………
糞っ………こいつ…
段々俺に似てきやがった…
目の前に座る俺の息子は
最近恐ろしい程に俺に似てきてる……
何考えてるのかわからないこの目…
興味ねぇのかあるのかわからない
この表情……
あぁ、情けないが
父親である俺にもわからない……。
オモチャを買ってやっても嬉しいんだか、いらねぇんだかもさっぱりだ………
ガサガサガサガサ……
3歳になる俺と同じ目を持つ息子は
先程の俺が与えたおもちゃを勢いよくあ開けるが、やはり表情は無い。
……おい、笑えよ
それじゃぁ嬉しいのか分からねぇよ……。
俺の嫁の名無しさんは皿を洗いながらもいつもの様に俺に文句を垂れ始めた。
「ねぇ、またおもちゃ買ってきたの!?」
「ああ、昼にエルヴィンとローゼ行った時に買ってきた」
ガサガサ
勢い良く箱から出し中身を眺めている息子
「おい、嬉しいのか?」
俺は何度も嬉しいのかそうで無いのかを聞くが、やはり息子の表情は何一つ変わらない。
笑もしない息子に俺はこうして毎日帰ってくる度におもちゃを買ってやっていた。
俺はただ単に喜んで欲しいだけだ
そんな俺にいつも甘やかしすぎだと
怒る嫁の名無しさん。。
それでも俺は甘やかす事を辞めることはなかった。