□私にできること
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『君にしかできない事だ』



そうエルヴィン団長に言われたが……
私に何が出来ると言うの?










先日……女型の巨人によりリヴァイ班が壊滅した。




別に落ち込んだ様子は皆には見せない兵長
だが、心の傷は大きいようでふとした時に寂しそうな顔をする時がある。



どんなに仲間の死を覚悟していたとしても、信頼関係を築いてきた仲間が一瞬にして散ってしまったのだから……、たとえ人類最強と呼ばれし兵長であれ気持ちの整理が着くはずなどないのだろう。




"そんな彼に何かしてあげたい"  



私と同じ考えを持ったエルヴィン団長は考えた挙げ句に私に話を持ちかけて下さったのだ



「……リヴァイ班が壊滅したことは知っているか」



「……はい」




「……嫌な役かもしれないが、名無しさん……すまないがリヴァイを元気付けてやってくれ」




…リヴァイ兵長のお力になれるのなら、私は何も苦痛だとか嫌だなんて思うことはない


ただ、こんな部下の私に何ができるかと
不安になった。

 
「私は……リヴァイ兵長のために…何かできるのでしょうか……」


不安そうな私に団長は
優しく笑いかけてくださった




「お前はリヴァイが最も目をかけている兵であるからこそ頼んだのだ 」

 

…だが、そんな元気付けろと言われても
何をしろと言うのだろうか…
 
 
考える私に、団長からはリヴァイ兵長に届ける書類が手渡されただけだった



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