□オルオと仲良しのアイツ
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「リヴァイ〜、また見てるの?」

 
楽しそうなあの二人の姿を見て、今日も憂鬱そうな顔をさせるリヴァイを見て分隊長のハンジはてニヤニヤと笑い出す。



当然リヴァイは笑われた事が気に触り、それまで以上の不機嫌顔を見せつけた



「うるせぇな、クソメガネ……」


「そんなに気になるなら名無しさんちゃんに好きって言っちゃいなよ〜。」



早くしないとオルオと付き合っちゃうかもよ?と付け足すハンジに対しリヴァイは左サイドの椅子を思い切り蹴りつける



「……テメェ……ビーン…殺すぞ?」



「や、待って!!ごめん!!!!」



リヴァイ班のオルオはどう言うわけか新兵の名無しさんと仲が良い…。地元の地区が一緒なのかも知れないが…よく見ていれば、もう付き合ってる様にも見えなくもない。


現にリヴァイもこの2人が付き合ってのか気になって仕方がない程なのだ










「…おい、クソメガネ」

「はいはい!?どうしたのリヴァイ」




ムカつく2回返事に舌打ちをするリヴァイ。
そんな彼がハンジに要求したのは名無しさんを呼べと言う大胆なものであった




「お?おお!??ついに言うの!!?」



大胆な彼に対し、楽しそうにはしゃぐ分隊長。だがその楽しそうに話す姿が気にくわなかったのかリヴァイはハンジの尻を思い切り蹴り上げる。



「うるせぇ!いいからとっとと連れて来やがれ!」





そして、暫らくしてハンジに腕を引かれて名無しさんはやってきたのだ……。



オルオと居る時の少し戯けた雰囲気とは全く違う、ピシリと真っ直ぐに立つと、彼女はリヴァイに頭を深く下げる



「り、リヴァイ兵長!なんでしょうか!」


「…名無しさん、お前はとりあえず此処に座れ。そしてクソメガネは失せろ」



リヴァイは自分の隣の席へ名無しさんを座らせると、ハンジが消えた事を見計らい、二人きりになった空間で直球で疑問をぶつけた



「あいつとは関係あるのか?」



「…え?……あ、はい、オルオですか?」



リヴァイの視線でオルオの事だと悟った名無しさんはオルオについて的確に話を始めたのだ。


地区が一緒だった事、家が隣で小さい頃一緒にお風呂に入ったり 一緒の布団で寝たりしたこと……


ようするに幼馴染だってことを。。



するとリヴァイはその話を聞き、安心したように溜め息を吐き落とした



「…あ、あぁ…幼馴染、ならいいんだ」


「え?」



何のためにオルオとの生い立ちを兵長に聞かれたのかわからない名無しさんは、首を傾げる


そんな彼女にリヴァイは『お前がアイツと付き合ってたらアイツの首を削ぎ落としてやろうかと、考えていただけだ』なんて冗談を言い出したかと思えば


不意に横から名無しさんの唇を奪った。





「……ッ、、」




「それと、…今のは忘れろ」





その一言を残して席を立ったリヴァイ




「え…!?」



リヴァイの消えた部屋で、名無しさんは1人わけもわからず固まっていたが、我に返り顔を真っ赤に染める



「わ、、、訳わからないけど、、なんか私、お、オルオと幼馴染で、よ…よかったぁ」









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