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□変態 じゃん
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「ねぇ、名無しさんってジャンと付き合ってるのかい?」
私は同期のマルコの言葉に目を開いた
「はい?なんで??」
なんで?の言葉通りにジャンと付き合った覚えもなければ、互いに恋愛感情があるわけではない……
本当になんで?って感じなのだった
「ジャンと昨日の夜…いや、な、…なんでもないっ!!」
マルコは何か言いかけて、走り去っていく。
しかし私は考えても考えても昨日はずっと部屋にいた記憶しか無い、、、、。マルコは、何を言いたかったのだろうか?
そんな疑問を胸に、私の一日が終わった
…
そしてまた次の日…
またしても昨日同様に、同期に『ジャンと付き合ってるのか?』と聞かれた私。
「昨日マルコにも言われたよ!もう!ライナーもなんなのよ」
身に覚えがないしジャンの部屋に一度も行った事などない!と言い切る私の目を見て、ライナーはニヤニヤと笑い始める
「色んな奴がお前達はそーゆー関係だと思ってるだろうな」
「なに、どう言う意味?」
聞いた私に対し、ライナーから返ってきた言葉は
『毎夜ジャンの部屋からお前の名前が聞こえる』
と言ったものだった。
「……え」
毎夜?先程説明した通りに、私はジャンの部屋に行った事もなければジャンに『名無しさん』って直接名前で呼ばれた事すらないのだ。
そこまで特別仲が良いわけでもないのに、何故?と、私はライナーにその事を伝えた。
「まぁ、お前が本当にジャンの部屋に行ってないのなら……まぁそう言うことだろ」
「意味がわからな「お前を想像して、シコってんだろ!」」
お前をオカズにして…と付け足しゲラゲラと笑うライナー
私はいきなりの下の話に言葉を返せないでいた。
「アイツだって男だ。生理的な問題だから仕方がない事だろ。まぁあんな大きな声で名前を呼ばれてたら勘違いされるのは当たり前だな」
ハハハと、笑いながら行ってしまったライナー
残された私は…ジャンが夜私を想って、そのような行為をしている思うとなんだか小恥ずかしくなり
この日からジャンを見る度に意識してしまうようになったのだった。
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