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□愛を育む 其のニ
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ゆっくりと衣類を脱がされながら身体中に杏寿郎から口付けをされ、ナナシの身体はビクビクと反応する。
「杏寿郎……さん、」
「ん!!?どうした」
「なんか、身体が……熱い」
頬を紅くし杏寿郎を見つめるナナシ
その顔がたまらなく、杏寿郎も男の部分が過剰に反応し始めてしまう
「俺もだ。我慢出来そうにない」
そして杏寿郎はゆっくりとナナシの割れ目に指を埋め込んでゆき、その男らしい彼の指に身体は正直に反応してしまう
のけぞる背中
濡れる秘部
潤む瞳
視覚、聴覚からも杏寿郎の欲は大きくなるばかりだ
「ぁ…。んん」
「痛くはないか?」
「はい…」
初めての快感に耐えるナナシの顔が可愛らしく、杏寿郎は更に全身が熱くなる
そして指を膣内で動かし、ナナシの膣は濡れ、妖艶な音が鳴り始めた
「ん…ぁっ、んん」
「……ッ、ナナシ……すまない!」
謝ったかと思えば敷かれた布団にナナシを押し倒し、上から見つめる杏寿郎
その色っぽく、男らしい姿や顔にナナシの心臓は高鳴った
「杏寿郎さん…」
「……お前が欲しい。優しくしてやりたいが、どうやら俺はその余裕は持ち合わせてない様だ」
杏寿郎は衣類の隙間から堅く勃ちあがったそれを掴み取ると自分自身で数回動かしナナシの脚の間の割れ目に押し当てた
「ん…っ、」
「……このまま、挿れたい…」
「ぁ…、ん、入らない、です」
「大丈夫だ!俺に任せろ」
何度も堅くなったそれを上下に擦りつける杏寿郎。顔を見ると、いつもと違く余裕の無い顔だった
「ん……ふっ、ぁっ…っん」
「そんな声を出すな…、抑えが効かなくなる」
杏寿郎の先端だけ膣内に入り込んだだけでも、体温が伝わり全身が今まで感じた事のない快感でおかしくなってしまいそうになる二人
「っ…ぁ…れんごく、さ……」
「またその呼び方か、お前はいつになれば呼び慣れるんだ?」
同僚から夫婦へと変わっても偶に『煉獄さん』と呼んでしまうナナシに、杏寿郎は態とらしく喝を入れた
「すいません、」
「まだ俺が夫である事が身体に染み付いてないのだな?しっかりと体で覚えると良い……ッ」
「ぁあっ……んんっ、あ!!」
ゆっくりと熱い杏寿郎のそれが膣内に入り込み、ナナシは痛さと共に全身に電気の走ったような感覚になる。
膣内に杏寿郎の一部が埋め込まれた同時に弱点である首筋に舌を這わされ、乳首を優しく指でなぞられ、膣内の圧による痛みは忘れるほどの快感だった。
「…ッ、狭い…」
「ッ杏寿郎さんっ……ぁっ」
「…なんだ!!」
「…ぁん、…気持ちいいです…」
その言葉に安心した杏寿郎は、にっこりと笑いながら、下半身が繋がったままナナシを起こし、優しく抱きしめた。
「そうか、俺もナナシを直接感じれて、幸せだ!」
「ん……ぁ、」
「ゆっくり動かすぞ」
「…は、い……」
そして杏寿郎は腰をゆっくりと引き、またゆっくりと押し付ける動作を繰り返し、徐々に動きを早めていく
「んぁ……っぁあっあ」
「…ハァ……ナナシッ」
「…きょ、うじゅろう、さん!…ん」
肌のぶつかり合う音。どちらの体液かわからない汁が流れ落ち、それが余計に2人を興奮させてゆく。
杏寿郎は何度も体位を変え、ナナシの身体を労りながらも射精欲を高めていった。
「……中に出すぞ」
「っ……わたしも、あかちゃん、欲しい」
快感の為かうっとりした瞳のナナシ。そんな彼女から出た『あかちゃん』と言う言葉に無性に興奮をした杏寿郎は、強くナナシの両太ももを押さえつけると、腰を高速で打ち付けた
「……ッ、…出る、っ」
「んんぁあっ!!!!あ、!」
「…ん!……ック、…はぁ」
欲を吐き出した杏寿郎は額に汗を流し余裕無い表情をしながらも、ナナシの頬を撫で上げた
「はぁ…、す、すまない……痛くなかったか…?」
「ん……そんなに痛く無いけど、動けないです」
膣内から杏寿郎のそれがズルリと抜かれると白い液が溢れ出た。同時にナナシの横に倒れ込んだ杏寿郎は、呼吸を整えるよう深く息を吸う
「ふぅ、……。俺もなかなか脱力している」
…
…
「杏寿郎さん」
「ん?なんだ?」
「私、とても幸せです」
ナナシは横で脱力している杏寿郎に抱きつき、自ら口付けをした。
「…珍しいな、ナナシから口付けをしてくれるだなんて」
「え、たまにはしてますよ」
「いつもは俺からばかりの気がしていたが?、まぁ……ナナシ。君が俺の所に嫁に来てくれて本当に良かった!」
「私こそありがとうございます」
二人は目を合わせ、再度口付けを交わした。
「もし子が出来たら、二人で沢山の愛情を捧げたい」
「それはもちろんです!」
「剣術はもちろんだが、沢山色々な景色を見せて、沢山の想い出を作ってやりたい」
「そうしましょう!!私も沢山の想い出をこれからも作っていきたいです。……子供、、、杏寿郎さんに似てほしいなぁ」
それから二人は暫くの間、子供が出来たらの話をしてから眠りについたのだった