□遊び人 番外編
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「ねぇレノっ」

「あー…なんだ?」

「私もうレノと結婚できなくてもいいや」




「……はぁ!??」




あとは社長の許可のみ!!って所まで結婚の段取りを進めて俺達だった筈なのに、いきなりななしは面倒くさそうに俺を見た


俺は社内だと言うことを忘れて
ななしの肩を掴み、どう言うことだ!?なんて取り乱しちまった。。


いい歳してみっともねぇな…俺…。




「なんでだよ」

「だって社長許可くれなさすぎ…待てない」

「だから今社長と話しつけてるって!」



俺はかなり焦りながらもななしの気を引き留めようと必死だったが、彼女は首を傾け「う〜ん…」と悩んだままだ



「なぁ、俺の事いやなのか?」

「そんなことないよ!」

「じゃあ黙って俺と結婚しろよ、と」



俺はいつものようにななしを抱き寄せるが、ななしは納得してないようだった



「ねぇ、レノ… 」

「なんだよ。そんなに俺を拒否する理由あるのか?…言ってくれよ」




すると暫くしてななしは俯いていた顔を上げ、恥ずかしそうに俺を見つめてきた




「あのね…やっ「やっぱいいやとかは無しだぞ、と」




彼女の言葉を遮り、そして顎をもちあげ、視線を強制的に合わせてやる



「言ってくれよ。俺はななしの話はどんな事でも真剣に聞く」

「レノ…」

「しっかり受け止めるから、話してくれよ、と」




すると暫く沈黙していたななしが、ゆっくりと口を開いた






「……レノの、、」

「ん?」







「………… 赤ちゃん欲しい……レノとの






ドキン…と心臓が跳ね上がった音がした気がした。



俺は!予想外のななしの言葉に、照れた顔を見せないように微笑んだ




「そうだな」

「………もしかして、嫌?…」

「んな訳ねぇだろ。俺はななしと結婚するつもりだし、お前と子供作って自分の家庭を築くつもりで今を生きてるぞ、と」

「レノ…」



俺の腕の中で微笑むななしを見てニヤリと笑い、耳元に顔を近づけた




「…じゃあ子作り始めるか?」

「レノっ、」

「年齢とか適齢期?ってやつを気にしてるんだろ?、早くても遅くても結婚の意思は変わらねえから、子供のタイミングはななしに任せるぞ、と」



レノは幸せそうにななしを見つめて、どちらからともなくキスをした





「愛してる」




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