□側にいてほしい
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私の側にいてほしいです。

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そう端末に文字を打ってレノに見せたななし、それを見たレノは優しく笑い彼女の髪を撫でる




「安心しろ…俺が側にいてやるぞ、と」



ななしは安心するように
レノの袖を掴んだ。




そしてななしは、レノが過ごせるよう最低限の部屋を片付けをし、ウォークインクローゼットから客用の布団一式を出した。


1LDKの狭めの部屋

いつもの自分のベットの真横にレノ用の布団を敷き、そして端末を使いレノに『宜しくお願いします』伝える





「心配するな。しっかり任務は務める」





レノは用意された布団の上に腰下ろすと、煙草をスーツから取り出し「この部屋は禁煙か?」とななしの顔を見て確認する。


そんなレノに対し、ななしは『あっちあっち』とバルコニーを指差し首を横に振った



「あ、了解だぞ、と」




レノはバルコニーに出て煙草を吸い始めた



その間にななしは、できるか限りの片付けをし、そしてバケツに水を汲み、壁に書かれたの赤い文字を消そうと壁を拭こうとしたその時


レノが後ろにやってきて鼻で笑いだしたのだった




「そりゃ無理だぞ、と、」

「……?」

「それはスプレーだからそう簡単にとれねぇよ。それにココ、賃貸だろ?擦りすぎて壁傷んだら退去の時めんどくせぇ事になっちまうぞ?」

「……。」

したらどうしよう、、と悩み始めるななしに、

レノは明日休みだから俺がやってやる!と言い始め、ななしはお願いしますの意味を込めて深々と頭を下げたのだった。



そしてその夜、ななしは恥ずかしそうに、レノに見られないよう下着と部屋着をクローゼットから取り出して、シャワーを浴びに浴室へ向かった。




レノは欠伸をしながら、ななしがシャワーを終わるのを待ち、そしてななしが出てきたと同時に「俺もシャワー借りていいか?」と伝える


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そしてシャワーを終えたレノはバスタオルを用意されてる事に有難いと思った。


しかし、バスタオルの他に何も着替えがない事に気づき、バスタオル一枚の姿でななしのいるリビングに向かった



「男物の着替えなんてないよな、と」

「…、、」



案の定ななしは驚き、目のやり場に困った様子で首を振っている


「仕方ねぇ…悪いが洗濯してもらえるか?」




レノは脱ぎ捨てた一式を指差すと、ななしは嫌な顔一つせずレノの脱いだ衣類を洗濯にかけた


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そして洗濯機が出来上がりの音を鳴らし

洗い立てのレノのワイシャツやパンツなどの洗濯物をテキパキと干していくななし


そして洗濯はできないスーツ類を壁にかけ、シュッシュといい匂いのミストをかけていてく、ななしのそんな家庭的な姿に、レノは感心してしまうのだった。





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