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□特殊マテリア
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ミッドガル七番街にあるアバランチにより、神羅社員が一家惨殺された家がある……。
そこは『呪われている』『声が聞こえた』『人影を見た』など言いふらす奴が居たからかわからないが……通称呪われた家や、おばけの家などと言われていた。
物好きな奴は、肝試しなどと侵入したり、動画撮影やら、カップルのデートスポットになっているその家。
そんな『呪われた家』の噂は沢山あり、その中でも有名な一つに
__神羅の機密マテリアがある___
なんて、噂がある。それが本当なら高値で売却できるだろうし、下手したら英雄になれるだろう。
しかしその『呪いの家』は昼間でも薄気味悪く、探しに行くような人はいないのであった。
一家惨殺の後に肝試しにやってきた男が死んでしまったり、なにかと良くない事件が続いたからこそ、そんなに人が来るようなことはないのだ
そんな中、ミッドガル中の宝を集めていたななしとビックスは完全装備をし、夜中に忍び込む作戦を練っていた
「本当に行くの?」
「あぁ、俺は本気だ。だが今回はやばそうだから、お前の手を借りることにした」
ビックスはリュックに装備品を詰めながら、ななしの顔を見た
「ん?もしかして、怖いのか?」
「……。」
「大丈夫だ、幽霊なんていつもの調子でぶった切ったやれよ」
ビックスは楽しそうに笑っているが、ななしは男の霊が出るとの噂が怖くて乗り気では無いのが本音だった。
ななしとビックスは幼なじみで、各地に隠された宝をで集めて、売り飛ばすのを本業としている。
ビックスは資金が集まったら、アバランチに入り貢献したいと考えて
ななしは資金でコスタ・デル・ソルに別荘を買う、なんて目標にしていた。
「まぁ、神羅の機密マテリアなら高く売れそうだし…頑張るよ私も」
「霊なんていねぇし、大丈夫だ」
そして、深夜忍び込んだななしとビックスは、恐怖と戦っていた。