*
□ドライバー
2ページ/6ページ
___________________________
●ドライバーは出勤時より送迎の連絡がある時以外は車で待機しててください。常に3コール以内に着信には対応してください。
●ドライバーはホテルまたは家の入り口まで同行して、支払いを受け取ってください。
●客の家の場合はキャストが危険を合図したら気づける位置で待機してください。
(本番など求められたり危険があるので)
●キャストが危ない時は必ずすぐに助けてください
恋愛禁止。無断欠勤禁止。
連絡交換禁止。
____________________________
「…はぁ。…これなら客として潜入して、気持ち良〜く調査した方がマシだったぞ、と」
レノはマニュアルに書かれた仕事内容を確認し、なんか怠そう…と落胆する。
そして、書かれたマニュアル通りに、レノは車で待機をして、社員から連絡が来るのをただただ車内で待っていた。
暫くタバコを吸いながら待っていると早速電話が入り込んできてレノは窓からタバコを放り投げた
「はい、レノです」
「新米!事務所から女の子を乗せて182.35にあるホテルに連れてってくれ。そのあとは女の子が戻るまで近くで停車しててくれればいいから!」
「わかりましたよ、と」
上司に告げられた内容通り、キャストの女の子が来るのを待っていたレノ
暫くすると車の扉が開いた。
「おはようございます」
そこに乗り込んだのは、不機嫌そうな顔をしたロングヘアーの女だった。
「んじゃ車出しますよ、と」
そしてホテルに到着したレノは、キャストの女性と車を降り、指定された部屋へと向かう
清楚が行き届いた、高級感のあるオレンジの間接的なライトアップが特徴のホテル
レノは周りを見渡しながら
キャストと共に指定された番号の部屋入り口を探す。
「この部屋だな」
「はい」
そしてホテルの部屋のチャイムを鳴らすと、扉が開き、いかにもっていう男が立っていた。
(…金払ってまで抜いて貰いたいとか…相手がいないって大変だな)
レノは笑いを堪えながらも職務を全うする
「ではお時間までゆっくりしてください、と」
不機嫌だった女は、客に肩を抱かれる
「指名しちゃったよ、ななしちゃ〜ん」
「嬉しいですっ」
仕事スイッチが入ってニコニコと可愛らしい笑顔を見せた女に、レノは感心する。