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□レンタルDVD
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俺の彼女のななしは、怖がりの癖して毎週レンタルDVDショップでホラー を借りてくる。
飽きない奴だなぁと思いながらも
毎週隣で俺も一緒に見てやっていた。
今夜もゾンビや血塗れの和装の女のDVDを堪能していたが、例のアレが始まった。。
「レノ、トイレ行きたい…」
行きたきゃ行けよ!って思うだろ?
でもななしは、ホラーを見ちまうとトイレに一人で行けなくて、俺にトイレの中まで同行させてくる…しかも手繋いでな…。。
「ほらななし」
俺は手を差し出して、いつも通りトイレまで同行してやった。
勿論、最初はガキじゃねぇんだから!と突き放したが、漏らすと泣き出したことから、俺は渋々付いて行くようになった。
今ではこれが当たり前の事。
「見ないでね、あと音…聞かないでね」
なんて言うが、同じ個室に入ってれば、嫌でも用足しの音は聞こえるわけだ。
それでも俺にとっては可愛い彼女であり、全てが愛おしく思ってた。
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そんなある日の事、二人でDVDをレンタルしに選んでいた時
俺は、ななしがホラー DVDを選ぶのに夢中になってる時にこっそり®18と書かれたピンクの暖簾を潜り
アダルトのDVDが置かれた空間に入り込んだ
「すげぇな、と」
SMや放尿プレイなど、様々な分野のDVDが並んでいて見て回っていたその時に、
たまたま目に付いた『色情霊』と書かれたDVDを発見し、俺は手にとり
そして何も言わずにななしの選ぶDVDに紛れさせた。
「沢山借りちゃった」
「全部見れよ」
気づかないななしは
嬉しそうに俺に一緒に見ようねって
笑ってきたが、俺は別の意味で笑ってしまっていた。