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□遊ばれた男*激裏
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「レノ、ななしチャンとしたことある?」
「普通にあるわけねぇだろ。ただの同僚だぞ」
コーヒーを飲んでいたレノの顔が、ザックスの質問により一瞬で歪む
「アハハ、だよな」
「なんだよ、気持ち悪い質問だな。それに第一……俺はアイツで勃たねぇから。」
なんで?とザックスは笑い出し
レノも半笑いでザックスを見た。
「あんな地味メガネの色気も糞もねぇ女に、なんの需要があるんだ、と」
「きっつーお前。結構言うなぁ」
ザックスは苦笑いをする。
「俺アイツと同じタークスだけど、一度も女として見たことねぇからな。」
「でも俺はさ…前から気になってるんだよねななしちゃん!だから連絡先交換の手伝いしてくれよ!」
レノはザックスの言葉に驚いた様子を見せた
「は?まじで?」
「リアルに」
レノはななしの姿を想像するが、いつもの一つの団子にまとめられた髪、そして眼鏡姿以外を想像することすらできなかった。
「無理無理無理だ!あんな奴の事考える時間が無駄だぞ、と。ザックス、お前ももっとマシな女を探せよな」
それからオフィスに戻り前の席のななしを見てみるがやはりレノは地味だな、と思うのであった。