□雪の中の真実
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『宅配でーす』









届いた郵便物にサインして
部屋に荷物を運ぶレノ





テープを剥がし
ダンボールから出てきたものは






血の付いた1通の手紙と
もう一つ 神羅のマークの入った封筒だった




レノはゆっくりと血の付いた手紙を取り出し目を通す



『レノへ


この手紙を読んでいるということは
私はもうこの世にいないでしょう。


なんか嫌な予感がしたから
手紙書いて仕事に行ったんだ

私が何かあったら、レノに発送してほしいって頼んであったの


ごめんね。生きて帰れなくて。。



私との事は忘れて


良い恋人作って


幸せな家庭築いてね



今までありがとう


愛してる  ななし 』







レノは信じられない思いで
2通目の神羅の手紙を慌てて開けた





『こちら、ななしさんから預かりました手紙です。自身の身に何かあったらレノさんへ配送してほしいと書いてあり、そのまま配送いたしました。何かありましたらこちらではなく、神羅の治安部にご連絡お願い致します。』




レノは震える指で番号を押し
すぐにその連絡先に電話をかけた




『こちら神羅治安部です』





「ななしに何があったんですか、と」






『あ…話は聞いております。。レノさんですね』




「いいからななしを出せって!」





レノは取り乱し
電話の相手に怒鳴り散らす




『…レノさん。。彼女はもう…ここにはいないんです』




「は?どこにいるんだって聞いてるんだよ俺は」





『……』




黙り込む電話の相手にイラつかせ
レノはジャケットを羽織り、バイクを走らせた
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