□レノの恋 2
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私はレノを好きになってしまってから1年も恋心を隠し続けてきた。




でも、待っても待っても




期待しても期待しても





レノとの距離は、仲良しから昇格しない。





ただ優しくしてくれるだけ。




でもその優しさが私の心を勘違いさせていく。







『飯まだだろ?何処か喰いにいかないか、と』





『こんな夜遅くにお帰りですか、とななしチャン?。 危ないから送ってやるよ』



『俺昨日ウータイ行ってきたんだけど、これその土産。お前だけに買ってきた』






全部私だけに、





私だけ特別だと思っていたから




レノの事大好きになってしまった。。








でも、、レノは私の事、仲良しとしか思ってくれないのが現実。





だって、受付の綺麗なお姉さんと楽しそうに話してることが多いし、、、、




でも、諦めきれなくて





私も綺麗になろうとメイクを努力したり、お洒落な香水を使用したり



たくさん努力したのに、、、



好きと言われたことも、


他の綺麗な女の人がされてる
抱き寄せられたりとかの匂わせも、されたこともない。。。




そんなに魅力ないの?わたし。




…待ってないで自分から告白してしまおうかも悩んだけど、、




今のままの関係を崩してしまうのも嫌






でも、、このままずるずる片思いもいや。。






そう思っていたときだった。







「ななしちゃん!今暇?」






ザックスが私を呼び出し、私は言われるままに屋上について行った






「なに?話って」






「ななしちゃんに相談があるんだけどさ、、、」






ザックスは真剣そうな顔をして私を見る






「ななしちゃんってさ、レノの事どう思ってる?」




ザックスの質問に心が跳ね上がった。





誰にもレノの事を話したことがないのに、、バレてしまったの???





「どういう意味??」





私はしらを切るように、返事を返す





「いや、おれさ。ななしちゃんがレノの事好きじゃないならデートしてほしいなって思って」



「え、と」


私が困っていると、ザックスは声を上げて笑い始めた






「レノもななしちゃんも、顔に出すぎ! まぁ、もしレノの事恋愛対象じゃないなら俺とお試しでデートしてみてって話だよ」




ザックスは私の頭を優しく撫でて
『自分の気持ちに素直になってみな』


そう言い残して去っていった。






それから一週間後の事。





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