□第一印象 2
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最悪最悪最悪…



一人で潜入しろって?



仕事中にも関わらず、彼女か誰かに『今からホテル行くぞ、と』なんて電話し始めて、私一人に任務を押し付けてきた。



タークスのエースたる者が、こんな奴だと思わなかったよ、本当に。




スカウトされてからずっと憧れのレノ先輩と仕事をするのが夢。。なんて思ってて、先日の事件がきっかけでやっと一緒に任務できると思ったのに



なのに‥この結果。。





憧れた私がバガだった



ほんっとに最悪。




「ぜんっぜん素敵でもなんでもない」




私は苛々しながらも、とある廃施設に潜入していた。



独りは心細い。




でも私がやらなければ


今ここには、私しかいないんだ。






そう言い聞かせ、1人で侵入し、最深部にいたターゲットから主任に頼まれた資料を取り上げ、




任務完了。




しかし、予定外の人数だったために少し怪我をしてしまった。




私は気合をいれ、先程折れた肋骨をさすりながら脱出し、神羅にあるオフィスに戻った。






「ご苦労だったななし、レノ」




オフィスに戻ればレノ先輩は『俺がやりました』と言わんばかりの表情でいるのがムカついた



私は子供ではない、だからわざわざ『レノ先輩は何もしてませーん』なんて言うこともなく、ホテルに行った事にも触れずに職務に戻った。



そんな私が悪かったのか、レノ先輩はその後も私との調査や任務でサボるようになった。




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