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□第一印象
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「レノ…。俺、今あの子が気になってるんだ」
第一印象ってのは
厄介なもので、なかなか消えない物。
「はいはい、勝手に好きになってろよ、と」
俺とソルジャークラス1stのザックスは、ガキみたいに肩を並べ、昼食を食いながらストレートヘアの女を目で追っていた
「ななしって名前なんだけどさ、すげぇ美人だろ?まじで付き合いてーよ」
「あー、勝手に付き合ってろよ、と」
俺はくだらないと言わんばかりに、話を適当に聞き流していたが、ザックスは聞いてもいない事を次から次へと話し出す。
「一回デートしてくんないかなぁ。。ちょっとドジなんだけど、そこがまた守ってやりたいってゆうかさ」
「はいはい、勝手に守ってろよ、と」
ザックスの惚れている女は、そこそこ美人ではあったが、俺は別に守ってやりたいとは思わなかった。
なぜなら彼女の周りには今も男達が群がっていて、守りたいってゆうか、完全守備されてるって感じだ。
そういういかにもって感じの媚びた女には興味ないってか、正直どうでもいい。
ななしが水をこぼせば周りの男たちが我こそと掃除し始める光景に、俺は『本当お前ら、男として見っともねぇな、、』と蹴り上げたい衝動に駆られる。
ザックスの言うように何処か抜けて居てドジななしに対し俺は.1ミリも興味など沸かなかった
「まぁ、俺はあんなドジな女はごめんだぞ、と。俺たちタークスは社長守るので精一杯だ、あんなドジ女の面倒までは見てられねぇな」
「まじ?レノがライバルにいないとか最高かよ、またアドレス聞いてみるかな〜」
は?
ザックスのやつ、まだアドレスすらまだ聞けてないのかよ
何チンタラしてんだよ糞ソルジャー
なんて言いかけたが、飯を奢って貰っといて悪くは言えないと思った俺はさりげなく何故断られたのかを聞いてみた
「断られた事あんのか?また聞くって事は一度失敗したんだろ?」
「御名答!!なんかさぁ。男怖いみたいで連絡先誰も交換できないんだよな」
「へぇ、あのドジ意外とガード固いんだな。あ、昼飯ごちそーさん、まぁ頑張れよザックス」
俺は興味のない女の話も飽き、食い終わったのでオフィスへと戻ることにした。
この2ヶ月後、神羅カンパニーに最悪な事件が起こることになるとは、俺たちは知る由もなかった。