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□君の姿を求めて…後編
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レノと別れて数年経った今
私はあれから誰とも付き合うことも、
触れ合うこともなかった。
まだ、レノが好き?
いや、違う。
あの雨の日、私から出ていった
サヨナラも言わずに
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私は、数ヶ月も続いたレノの夜遊びに我慢が出来ず、レノが仕事に出てる間に荷造りを全て終わらせてしまった。
元々少ない荷物は片付くのは一瞬だった。
勝手な事をしたくせに、《今までありがとう》しか手紙に書かなかった事にも、未だに後悔している
どうして私は素直に『夜遊びやめて』『私だけを見て』と言えなかったのだろうか?
あの時しっかり話し合っていたら、今私達はどうなっていたのか?
なんて考えてしまう日も…ある。
‥あれから5年も経つのに
馬鹿みたい。。
私は、自分の気を紛らわすために新しい仕事を夜も休まず働いていた。
そんな私に対し、同僚の女の子が『お嫁に行き遅れちゃうよ』なんてお節介を焼き、何度も合コンに参加させようとしてくる。
本当に余計なお節介だ。
合コンなんて全く興味なんてないし、レノ以外と触れ合うなんて‥
想像しただけで気持ち悪い、と思ってしまう自分がいて、この先結婚なんてしなくても良いと考えていたため、何度も何度も理由を付け同僚の誘いを断っていた。
しかし、今回はすでに予約済みという事で半ば強引に食事に行くとになってしまった
私は会話だけではなく、目を合わせることさえできない筈、、と不安の中に落ちていった。