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□エースの弱味*甘
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そして現在もオフィスにて
「あ、ななし!!、る、ルードの名刺だ!!なぁルード」
レノはなんとか言い訳を作ろうとまだ粘り続けているのだ。
相棒のルードに目で『話を合わせろ』とコンタクトを送るレノだがななしには全てお見通し。
「…レノ、かっこ悪い」
……。
かっこ悪いなんて言われ、ショックで黙り込むレノを『かわいい…』と心では笑いながらも、ななしは不機嫌を演じ続ける。
そう。ななしは本気では怒ってはいなかったのだ。
「じゃあどうするの?レノさん?。本気で別れるし、私も本当に他の男と寝るから」
「それは本当に嫌だ…ななしの行きたいところにデート行くし、休みもっともっと多くするし、ちゃんと定時に帰ってくるぞ、と。」
「あとは?」
「今まで以上に風呂掃除がんばる。あと、俺も飯たまに作ったりする」
「だから?」
「だからななし…別れるなんて言うなよ…。まじ他の男に取られるとか、考えらんねぇ」
最強のタークス、レノがここまで焦ったり、何度も謝る姿を見て楽しんでいたななしは満足したのか、笑みを浮かべた
「わかったよ」
「許してくれんのか?本当にもうしない!だから仲直りのチューするぞ、と」
レノはオフィスにも関わらず、無理やりキスをした。
イリーナはレノの意外な一面を見て「気持ち悪‥」なんて言葉を吐き
ツォンは「休みをもっと増やすだと?!勝手に決めるなぁ!」なんて怒りだし、レノに書類の山を叩きつけたのだった。。。