□image*続2
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レノには、彼女のななしに対して不満があった。





自分と付き合っているはずのななしに好意を寄せている男がいることが気にくわない







だが、付き合う時交わされた約束





「二人だけの時以外はくっつかない」





これを守り続けているため、レノとななしが付き合っている事実を知る者は、レノの相棒ルードだけだった。








ルードは無口で口が固いため「ななしはレノの彼女だ!」なんて言いふらすことなど絶対にない





そのため未だにななしに想いを寄せている男は猛アタックを続けるのだ



それが気にくわないでいる。




「…ななし、今日こそ私と食事をいかないか?」



主任のツォンは今日こそ、とななしを誘うがそれはあっさりと断られていたが、、その姿を見て苛々する男がここに一人……







(そこは普通「彼氏がいるので」って断るとこだぞ、と)






レノは毎日毎日誘い込む男達に笑顔を見せ、彼氏である自分の存在をいないかのように話しているななしが気にくわなかった




またある日のこと





「ツォーーーン!!これアンジールから差し入れ!」




「ああ、すまない」






ソルジャーのザックスがオフィスにやって来て、アンジールに頼まれたものをツォンに渡したと同時に辺りを見回し、ななしを見つけた





「あ、いたいた。ななし!今日さ、呑みいかない??俺すんげー穴場見つけたんだよね〜」



ザックスの馬鹿でかい声はタークスのオフィスに響き渡る。



静かにしろ、と注意するツォンにお構いなしのザックス。そんな彼に対しても『用事があるから』とだけ伝え、ななしは断っていた。





それを見たレノは安心して仕事にもどったが、次のザックスの一言ですぐに手を止めることになるのだった。




「用事あるなんてさっきもメールで言ってたから分かってるって、なぁななし、少しぐらいいーじゃん」








(メール……してたのか、と。俺以外と……もう許せねぇ、)





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