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□告白*激裏
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「レ〜ノ先輩!」
後輩のイリーナはニヤニヤしながら俺に詰め寄ってきた
「なんだよ…気持ちわりぃな」
絡むのが怠いと軽くあしらうと、イリーナは腕を組ながら勝ち誇った顔をしやがった。
「先輩、気持ち悪言っていいんですか???せ〜っかくななし先輩の情報を持ってきたのに・・」
……。
ななしの情報?
『じゃあ帰りますね先輩』なんて言い出したイリーナの腕を俺は慌てて掴んだ。
「その情報買うぞ、と」
「高いですよ」
俺はこうして何度もななしの情報を買い取っては、情報通りに好みの性格になってみたり、ある時は突然紳士になったりしてきた
何故そこまでするのかって?
そりゃ俺はななしが好きだから。
この事を知るのはイリーナ、そして俺の相棒ルードとソルジャーザックスだけ。
「イリーナ…昼飯奢るぞ、と」
「もちろんです!!」
昼飯食わせるだけで、あいつの理想の男になれるのなら安いもんだぞ、と。
「んで、イリーナ!早くおしえろ」
俺はにやにやするイリーナの情報を楽しみに耳を立てた、しかし俺の予想と反する情報が耳の奥に突きはいってきた。
「大声で言えないんですけど…ななしさん今日ザックスさんと飲みに行くらしいですよ?二人で」
あぁーザックスね?
二人で………
………は?
「2人だぁ???!」
俺が大声をあげるとイリーナは口を塞いできた。
「先輩!!大声で言えない情報って言ったばかりじゃないっすか!!」
それどころじゃねぇ、、
てゆーか‥ザックスは俺の気持ち知ってて応援してくれてたんじゃねーの?????
どーゆことだよ
「…輩…?…先輩???レノせんぱーーい!!」
俺は数分の間、イリーナの声すら届かない世界に入り込んでいたようだ
「…なぁ…イリーナ…それマジな話だよな?」
( マジならザックス殺す)
「あ、はい!今日…てゆうかもう今20時過ぎてるんで、きっともう飲みに行ってますよ?…8番街のビルのバーで」
最悪だぞ、と。
現在進行形の話かよ…
イリーナもあいつらを止めてくれるとか、俺にすぐ伝えるとかしないわけ?
こんなことならななしに言うこと言っとけばよかったぞ、と。
俺はイリーナと残業を置いて
8番街のビルまで車を飛ばした