監禁
□4日目
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私は、見てしまった…
何を見た?誰だった?って聞かれても
誰とは言えない
だって、顔は見ていないから…
じゃあ何を見たの?
何の情報を得たの?
その質問に答えるとしたら
相手の体を見てしまった事と、
自分の身体を見てしまった事だった
それが何の情報だ?と
言われてしまうかもしれない、けど
今の状況がわからない私にとっては
衝撃的なものだった。
ただ、男の裸体を見て衝撃を
受けたわけではない。。。
私を閉じ込めた男の太もも部位には、立体起動装置を扱う人間にしか付かない痕があった……
私も少し跡は付いているけど、
男に付いている跡からして
訓練兵なんかではない事が予測できる。。
あと…
‥私の胸元や首に付いていた
無数の紅い痕
‥この男が付けたのだろうか?
いつもならば、食事排泄以外動くこともないし、男に話しかけられない限り、会話もしないから…寝てしまう事が多かったけど
…もしかしたら、寝ている間に何かをされているのかもしれない!
そう思ってから私はあのお風呂以来、極力起きてるようになった。
まぁ、起きていると言っても…当然目隠しや手錠のせいで動く事はできないが
そしてまた夜がきた。
「…おい、寝ているのか?」
男が私の耳元で囁いてきた。
耳にかかる吐息が生暖かくて身震いしてしまいそうだったけど…なんとか寝たふりで通す。
私はただ、お風呂場で見てしまった痕の事実が知りたかった
男は話しかけてきただけで、暫く何もしてこないと思ったその時だった。
「…っ、」
首元にチクっとした痛みが何度も続き
首から鎖骨、胸元へとその痛みは下がって行く
その、ゆっくりと
暖かい感覚が…私を震わす
あぁ、
お風呂場で見た紅い痕
やはり、貴方が付けていたのですね。
私は暫くの間、快感とも痛みとも言えないその感覚に耐えた。。。
。。。
暫くして、男は満足したのか、痕を付けるのを辞め
私に‥‥腕枕‥をして眠りについた。
何故、
何故恋人でもないのに
キスマークを付けたり
腕枕をしてくるのだろう?
疑問に思いながらも私は我慢していたが、睡魔に負けてしまったのだ