□奪還せよ
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……あぁ




私が、団長の座を降たあの日から
何ヵ月が経っただろうか。。




それから、1度も開かれてない
この部屋のカーテン





そして、替えることもなくそのまま敷かれたベッドシーツ





私が脱ぎ散らかした衣類


伸びきった髭にボサボサの髪。



弁当のゴミの残骸。





散乱した書物や文






…かつての私の部下、リヴァイがこの部屋を見たらきっと『汚ねぇな!掃除しろよ、糞が!!』



なんて言い出すだろう





……ははっ





しかし私にはもう
部下も上司もいない。






もうこの世界には巨人もいないので
兵団と言う組織自体がある必要はないのである






すなわち





私は仕事がないのだ。





この年齢で朝から晩まで
部屋にいる男なんてみっともない


そう皆が思うだろう





だが。
…私は… 疲れたのだ





もう、働きたきない!!!!








さて、今日は何をしようか



私は布団を頭に被ったまま
トイレへと向かう




その時だった






ピーーーンポン







ん?







チャイムが鳴るのは数ヶ月ぶり


いや、下手したら数年はいくだろう




こんな私に誰が
何の用あると言うのだ





悪趣味な奴だな……






そんな事を思いながらもトイレの水を流し、玄関へと向かうことにした。
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