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□略奪愛 2:裏
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俺は、あの日から兄貴からナナシを取り返そうと必死だった。
でも兄貴は全く隙を見せない。
隙を見せないどころか
ナナシを必ずどこへ行くにも手を繋いで連れてきてやがる…
しかも柱の会議にもちゃっかりと連れて行く始末。
こんな兄貴みた事ねぇ。
つーか…見たくねぇ。
そして俺は炭治郎達に相談して
ある方法を思いついたんだ。
……
『おはぎ作戦!』
有名な和菓子店で買ってきた兄貴の大好きなおはぎを使って
あえて炭治郎から『稽古のお礼』として渡してもらったら簡単だった。
疑いもせず兄貴はおはぎを豪華に口放り投げ、そして
眠りに落ちた
そうだ
睡眠薬入りのおはぎだぜ?
笑っちまうよな。
俺もなかなか兄貴と対等になってきたなと、自分を誇りながら兄貴の隣にいたナナシの手を引いた