□奪還せよ
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ガチャガチャ!




「エルヴィン団長ー!!」






薄い暗い玄関に響き渡ったのは
かつて私の部下だった名無しさんの声





その声はあの日から全く変わることない、明るいものだった





「……名無しさんか、久しぶりだな。何しに来たんだ」





私は名無しさんの顔を見る




彼女はにやにや笑いながら、大きな荷物と共に部屋の中に勝手に入り始めた





「よいしょっ、と。おじゃましま〜」







「お、おい待て!」



私が止めるも、大きな荷物と共に奥へと奥へと突き進む事を止めない。




「…汚な」




名無しさんは予想通りの第一声を放ち
足の踏み場もない部屋を見渡した





「はぁ…団長……リヴァイ兵長にお片付けしてもらいます?」





……できるのならば
そうしてもらいたい処だ。





名無しさんは大きなバッグから
洗面具や着替えなどを出し始め


終いには私の部屋に収納し始めた






「おい何をしている?名無しさん、お前は何をしたいんだ?」






「え?もしかしてエルヴィン団長……元教官から手紙で聞いてないのですか?」






…手紙だと?


「何も連絡とってない。手紙等はその辺に散らかってるだろう」




私は床の紙の山を指差した




「え〜!??ちょっと失礼、、」




名無しさんは床に散乱してあった紙類の山から1枚を堀当てると、私にこれを読めと言わんばかりに差し出してきた




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エルヴィン.スミス殿


元気か?
元兵団宿舎が
取り壊される事になった

なのでお前が拾った者達は
地下に戻ることもできない様なので
一旦お前の所に送る。



ピクシス
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拾った者達?


あぁ、そうだったな




名無しさんは地下で私が拾って
最良兵へと育てたんだったな。。





あぁ、懐かしいな
あれから何年経ったのだろう




あの頃が……






ん?






待てよ







……拾った者、達!??
複数系……だよな





確かに私は、あのゴロツキも
拾ったはずだぞ、、、?
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