監禁
□3日目
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ここに繋がれてから
何時間経っただろうか?
もう時間感覚はないし、未だに自由になることは一度だってなかった。
もしかしたら…24時間なんて
とっくに過ぎているかもしれない。
普段私は、ベッドらしき所に繋がれていた。
食事時間になれば男が私の身体を移動させ
スプーンで食べさせてくれる。
排泄に関しては、時間が決まっていていつもの男性が連れてってくれる。
最初は見られているのでは?と思い
苦痛で、出るものも出なかった
でも男は私の気持ちを配慮してくれているのか『終わるまで席を外してやる、流すレバーは横だ、紙は渡しておくから、終わったら叫べ』
なんて言って消えていった。
レバーに関しては、目を布で覆われているため場所がわからなかったが、男は私の手を掴み、レバーまで誘導してくれた。
ただの変態ならば
排泄も随時見るだろうが、
その様な事は一切してこない
本当にこの男が、何故、何が目的で私を閉じ込めているのかが分からなくなるばかりだ
食事も終わり、床の上で何もせずに考え事をしていたその時、
急に男が私の頬を触り始めた
_____!?
「そろそろお前を風呂に入れねぇとな」
「え……」
…お…風呂…?
この状態で、どう入ると言うのだろうか?
お風呂の時はこの目隠しや、手を繋ぐ鎖が外されるのではないか?私は期待してしまう
……だが 男から返ってきた言葉は
予想もしなかった言葉だった。
「んな事聞くなよ。俺が入れる以外にあるか?」
…最悪だ
きっとこの人ならトイレの件からして…お風呂だけでも自由をくださる、そう思ってたのに。
…ひたすら衣類を脱がされていく感覚だけが肌に響く
「ほら、暴れるんじゃねぇ、脱がせれねぇだろ?」
「や、ん、ぁあっ!!」
「くそっ、脱がせてるだけで、変な声出すんじゃねぇ」
男は私のブラウスや全ての布を取り外し
私を覆う布は目の物だけになった。
「や、ぁ…最悪、見ないで「見てねぇ」」
「ほら、大人しくしてろ」
そして、一気に暖かい湯がかけられる
________ジャバ
私の視界は、変わらず真っ暗なままだから、少しの変化だけでも本当に…不安だし、怖かった。
「あ、の、…」
「少し黙ってろ」
________ゴシゴシ
柔らかいタオルのような何かで
丹念に腕や腰…指先まで擦られていく
「ん、…」
見知らぬ男に洗われて気持ちいいの私?
いや、久しぶりのお風呂で
気持ちいいのだろう。。
擦られるだけで
身体が反応してしまう
「おい、今から顔を洗ってやる。前だけ見てろ」
________え?
目が自由になれる?
そう思った瞬間に今まで私の目を覆っていた布が一気に外され、私の目に久しぶりの光が差し込んだ
「絶対に振り向くな」
振り向くな、と言われても、後ろから凄い力で私の首を抑えているせいで振り向くことなど不可能に等しい
私は、自由になった目で情報を得ようと必死だったが、見えるのは綺麗にされた広い浴槽と、窓からの白い光と壁だけだった
そして暖かいタオルで
丹念に顔が拭かれていく
___________!???
あ、れ?
視線を無理やり右に追いやった時に
視界に少しだけ鏡が見えた。
男は気づいていない。
上手くいけば、こいつの正体がわかる!
どうにか、、顔を…
私は必死に黒目を行けるとこまで
寄せ付けて、情報を求めた
_______!??
……嘘…で、しょ!??
「よし終わりだ」
"終わりだ"と言われたと同時に
私はまたも光を奪われた
脳裏に残された二つの情報は
私の心を戸惑わせた。